ものづくり日誌
2024/03/21小川組建築部豆日記 第5回 「用語を掘り下げてみよう ③」
皆さんこんにちは!総務部Kです。
3月になり、少しずつ暖かい日が増えてきましたね。
様々な「卒業」を迎える方が多いシーズンでもあります。
卒業される皆さん、おめでとうございます。
今後の旅路がより良いものになることを、微力ながら願っております。
さて、今回は「用語を掘り下げてみよう」の第3回目になります。
まず、前回のブログ「用語を掘り下げてみよう」の第2回目はこちらからどうぞ!
引き続き中野区Kマンションの建築ブログから取り上げていきます。
今回、深掘りを行なう記事はこちらです!
中野区Kマンション新築工事③RC造(地下室防⽔~設備埋設配管)
第1回、第2回までの流れは
【第1回】「地縄張り」⇒「山留工事」
【第2回】⇒「掘削工事」⇒「ステコン作業」⇒「墨出し」⇒「配筋工事」⇒「コンクリート打設」⇒「土留支保工撤去」
という流れできていました。
作業の内容としては、建物を建てるために場所を決めて、地面を掘って支えを作っている段階といったところでしょうか。
今回は、とうとう建物本体に着手します。
ブログ全体を見ると、Kマンションは地下がある建物のため、地下室をつくる工程が書かれています。
そのなかでも掘り下げていくのは、最初に記載のある「防水」についてです!
日本は全体的に多湿で、台風などの発生もとても多い国ですので、建物にしっかりとした防水処理を施すことは必須作業。
人命も建物自体も守ることに繋がる工程となっています。
そんな防水処理の過程について、内容を掘り下げていきましょう!
上にもリンクを貼っていますが、ぜひ掘り下げ元の記事も併せてチェックしてくださいね。
どうやらKマンションでは、「ボルテックス」という防水材を使用しているようです。
文章にもある通り、ベントナイトという粘土の一種で、自己修復機能があるとのこと。
ベントナイト
モンモリロン石(またはモンモリロナイト)という鉱石を主成分とする粘土の総称のこと。
建設現場だけでなく化粧品や洗剤の添加剤、猫砂などにも用いられているようです。
そんなあらゆる分野で大活躍のベントナイトの種類のひとつ、ボルテックスを使用し、地下室をがっちりガードする外壁をつくっていきます。
次の項目に移ると、「打継面」と「止水板」、そして「金鏝仕上げ」という気になる3つの言葉が出てきました。
どういうものを指すのか確認してみます👓✨
打継面(うちつぎめん)
硬化したコンクリートに接して、新たなコンクリートを流すことを打継(うちつぎ)といいます。
その先に流したすでに固まっているコンクリートと、新しく流し込んだコンクリートの境目を「打継面」あるいは「打継目(うちつぎめ)」、「打継部(うちつぎぶ)」などというようです。
止水板(しすいばん)
そんな打継面に入れる建材が止水板になります。
外部から内部へ水が浸入する原因の多くは打継面で起こっており、それをせき止める役割を持っているのが止水板ということになります。
金鏝仕上げ(かなごてしあげ)
左官職人の方々が使用される金属製の金鏝で、床や壁面を上から押える作業のこと。
主にモルタル、コンクリートの表面仕上げで行われ、見た目が良くなるだけでなく亀裂を防ぐこともできるようです。
つまり、Kマンションの記事に書かれている「防水工事」の内容全体を掘り下げると、
「防水材で地下室の壁を囲んで、そこへコンクリートを流し込み、表面を左官工により金鏝仕上で仕上げて、止水版を入れ、後からコンクリートを打設する」
という作業が施されたことになります。
改めて該当記事を読んでいただいて、少しでも分かりやすくなっていたらとてもうれしく思います😄
では、また次回お会いしましょう🌱
次の更新をお楽しみに!