ものづくり日誌
2021/10/20南町マンション新築工事⑥ 躯体工事(生コンクリート打設編)
第6回 建築ブログ は〜じ〜ま〜る〜よぉ〜!!
前にトリガラが鉄筋でしょ〜、トンコツが型枠をご紹介したので、
今回は、生コンクリートの打設を紹介します。
鉄筋編 https://ogw-net.co.jp/blog_const/cat120/cat105/post-9.html
型枠編 https://ogw-net.co.jp/blog_const/cat120/cat107/post-10.html
以前、先輩から「躯体を身体で例えると鉄筋が骨!?コンクリートが筋肉!?」
なんて言われたことがありました。
てことは、トリガラはカブリ不足?トンコツはカブリ多過ぎ!
自分の肌の色は・・・黒い外壁仕上げ???
ってことになるのかな(笑)?
そんなことを考えながら、ブログを書いたので、ご覧になって下さい。
そもそも、鉄筋とコンクリートで建物の耐久性が決まると言っても過言はない!
と自分自身は思っています。
つまり、コンクリート打設ってかなり大事な工程なんです!
型枠が建っていて中が見えない状況で、コンクリートを流し込んで、硬化してから型枠を解体する、そんなときジャンカ!ってことも考えられます。
失敗ができない一発勝負なんです!
「負けられない戦いがそこにある」
みたいな感じなんです!
では、コンクリート打設の流れを説明しましょう!
1.朝 礼
現場の始まりは朝礼から、打設の流れや注意事項を説明して、全員が共有。
良い躯体を造るために、一丸となって工事を行います。
現場監督は、ジャンカ※やコールドジョイント※を出さない為に、考え込んだ打設の順序を説明し、先頭に立って打設の指揮を行います。※Wikipediaへリンク
朝礼風景
職人さんも真剣に聞いています!!
2.アジテータートラック到着〜コンクリート受入試験
アジテータートラック=生コン車 が現場に到着すると、まず確認するのが生コン伝票。
工場で練ったコンクリートの配合等を配合計画書と照らし合わせて所定のコンクリートなのかを確認します。
そのあと、生コンの試験に移ります。
試験には2つ大事なことがあります。
一つめは、コンクリートのスランプ・フロー・空気量・塩化物量・コンクリート温度を計測し、所定のコンクリートなのか確認。
検査で合格と判定すると生コン打設ができるわけなんです。
二つめは、採取した供試体(直径10cm高さ20cm)を型枠支保工の存置期間(設計基準強度の100%以上が得られたことを確認)4週間後、に圧縮強度試験を行う事です。
ですので、28日後、圧縮試験の成績書が送られてくるんです。
それを基に、支保工を解体するんですね!
受入試験で使用する機器
コンクリートのスランプを計測
コンクリート内の空気量を計測
コンクリート内の塩化物量を計測
試験後はこんな感じになります。
3.打設開始
受入試験に合格したので、打設開始になります。
スラブ上では、土工さんがバイブレーターで締固めを行っています。
現場監督は、構造スリットが割れたり、横流ししないよう目を光らせます!
一方、下では、木づちを使用して脚部のジャンカを防ぐ為、型枠を叩きます!
その時、現場監督は型枠内に空隙がないか、型枠を叩き音で確認をしています。
スラブの打設でもバイブレーターで締固めを行います。
4.コンクリート押さえ(土間屋!?)
土間屋って何?
土間=左官じゃないんです!
第二次世界大戦が終わって間もない頃、沖縄で米軍基地の滑走路を仕上げるために始まったとされています。当時、コンクリート床工事は左官工事業者のついでに行う仕事として考えられてきましたが、コンクリートの床に求める精度や性能のレベルが高くなっていき、左官ではなく、土間屋さんの専門技術・精度が必要になったのです!
土間屋さんがコンクリートを押さえると、こんなに違いがあるか一目でわかりますね!
こうやって、コンクリートの表面を平滑にしていきます。
色々説明して、長くなってしまいましたが、読んで頂きありがとうございました。
次回は、「カブリ不足のトリガラさん」建築ブログ宜しくね!