ものづくり日誌
2020/09/08狛江市Hマンション新築工事③ (躯体工事編)
今年は梅雨が長ーーーーーーーーかったですね!!
コロナの影響で多くの会社が在宅ワークを続けたり、プライベートでのお出掛けも自粛ムードですが、こちら現場は相変わらずお空の下からお送りします!
なので、この長い梅雨は絶叫でした。。涙涙
雨が降ると出来なくなる工程(作業)が山程ありますので一日何十回も天気予報とにらめっこし、明日は雨だから明後日に延期しようそして予報が変わり明後日も雨が降る、なんて日々からやっと解放されました!
ではでは、前置で梅雨への愚痴を聞いて頂いたところで本題に入らせてもらいます!
今回は『躯体工事について』をお送りします。
そもそも「躯体(くたい)」とは・・?
建物の構造体を指します。
当建物は鉄筋コンクリート造なので、鉄筋や型枠などのコンクリートを形成する上で必要な工事を「躯体工事」と呼んでいます。
『①墨出し』
墨がなければ始まらない!と言っても過言ではない程、どんな工程でも組立や取付を行う上で必要になってくるのが、基準となる「墨」を出す作業です。
壁や柱などの位置の基準となる線(=通り芯)の墨を床に出します。
その名の通り、書道でお馴染みに墨汁を使い墨つぼと呼ばれる道具を使い糸に墨汁を付け、ピンと張った糸を弾き、床や壁に真っ直ぐな線を引きます。
※墨出しについての動画はコチラをご参考ください
型枠工事であれば、墨に合わせて型枠を建てるので墨が曲がっていれば建物も同じく曲がってしまう、とっても重要な基準を「墨」と呼んでいます。
『②壁配筋』
鉄筋工さんが柱・壁の配筋を行います。
構造計算により決められた経の鉄筋を決められたピッチ(=間隔)に配筋します。
鉄筋工さんも私達も配筋リストを見て配筋し確認します。
試しに構造図の配筋リストを見てみましょう
※主筋とは、鉄筋の中でも一番力の負担が大きいものを指します。
なんとなくイメージ出来たでしょうか?
説明ベタなのでこんなものでお許し下さい。
『③壁型枠』
続いては型枠大工さんによる型枠工事です。
型枠は木製のパネルと緊結金物で構成されます。
セパレーターと呼ばれる金物で壁の厚みを確保し、外側の緊結金物でコンクリートを流しこんだ際の膨張する力を抑えます。
少しでも金物が緩んでいると壁が膨らんだり、壁に段差ができたり、曲がったりと、、正確な躯体を作ることができません!
『④床型枠』
壁の次は床となる型枠を張ります。
余談ですが入社前は、どのようにしてコンクリートを打っているか想像もつかなかったことが懐かしいです。
普段生活している中で建設現場の中を見る機会ってなかなか無いですもんね。
背の高い白いパネルやメッシュシートで閉鎖された空間の中で
「カーーンカーーン、ガッガッガッガッ」
大きな音が響くあの白い壁の中では何が行われているのか、ワクワクより恐怖が圧勝していました。
そんな心配もあっという間に取り払われ、ウキウキして毎日仕事している姿を入社前にはこれまた想像していませんでした。笑
たまには上司に怒られ、職人さんと言い合いになったり気まずくなることもありますが!笑
みんな良い建物を造ることに対し本気なのです!!
こんなに熱い職場が私は大好きです!!!
ではでは本題に戻りまして・・・床型枠は、その後に組む鉄筋や流し込んだコンクリートの重みに耐えられるようパイプサポートや大引き材・根太材を使用し強固な床を作ります。
『⑤梁・床配筋』
組んだ床型枠の上に、鉄筋工さんの再度登場です!
梁と床をせっせと組みます。
組み進めていく中で、間違っている箇所が無いかをチェックすることも私たちの大事な仕事です。後で気付いてしまうと、それまでの鉄筋を解体しなくては。。。
なんてことにもなりかねますからね。。
写真にも確認している上司が写っているので探してみて下さい。
『⑥コンクリート打設』
紹介しきれなかった工程もありますが、コンクリートを打つまでに沢山の職人さんが携わっているんだなあと感じていただけたでしょうか?
打設当日は、雨が降っては良いコンクリートが打てないのでこれまた天気予報とにらめっこし、日程を決め、いつもよりちょっと気が張った状態で出勤します。笑
打設に携わる職人さん・ミキサー車の手配や、コンクリート数量の計算など打設までの準備も沢山あるので、上手く打設が完了した時は、ホッと一安心です。
コチラでも躯体工事について書いているのでチェックしてみてください
[辰巳一丁目社員寮新築工事 4回目(躯体工事)]
今回の『躯体工事』については以上です。
長々と説明してきましたが、ご愛読ありがとうございます!
次回は『内装工事』についてお送りする予定です。どうぞお楽しみに!!