ものづくり日誌
2019/10/30辰巳一丁目社員寮新築工事 4回目(躯体工事)
こんにちはー!お久しぶりですっ!ETです!
気付いたら肌寒くなって日も短くなって、今年も残すところ
二か月。。。嘘だろ。。。と、この季節、毎年思ってる気がしますが
皆さん、今年思い残していることはありませんか?
そして体調管理に注意して、年末まで頑張りましょう!
さて、今回の記事の内容は【躯体工事】。建物はどのように形作られていくのか...!!
記事を読んで頂いている方は職人さんが何をやっているか、わかりますね?
そう、鉄筋工事です。型枠大工さんが、外部の型枠を建込んだ後、鉄筋屋さんが壁配筋に着手します。
型枠がないと鉄筋が倒れてしまうので、外部型枠を先に施工します。
配筋が進んで来ましたね!ん?真ん中の壁は鉄筋が組まれていませんねえ。
ここは後に開口、窓が付く所なんです。
大工さんは鉄筋屋さんがどこで鉄筋を止めればいいか、型枠に墨を出してくれているんです!
開口周りはコンクリートにクラック(ひび割れ)が出易い箇所の一つの為、補強筋を流します。
現場を上から見た状況です。壁配筋完了です!
壁配筋が完了したら、配筋検査をします。
結果は問題なし!大工さんが壁の反対側の型枠を建込み、コンクリートを流し込める状態にします。
「返し型枠」とよく現場では呼ばれています。
少し時間を鉄筋屋さんの壁配筋の前まで戻します。
大工さんはコンクリート打設が終り、墨出屋さんが親墨を墨出し(墨出しについては第一回ブログで説明したので省略します)した後、「子墨(こずみ)・敷桟(しきざん)」をします。大工さんが図面を元に壁、柱の墨出しを行い、写真のように桟木(さんぎ)を床に釘固定していきます。
勿論、大工さんの墨が間違いないか確認します!
そして時間を元に戻して大工さんの「返し型枠」です。
桟木の上にコンパネを建込んでいきます。
垂直精度が求めらるので、下振りを見ながらの作業で、ミリ単位の仕事です。
壁型枠が完了したら、上の階の床型枠に取り掛かりますよー!
工事は順調に進んでますねえ。スラブ型枠!
スラブ型枠は前回ブログで1階床型枠で紹介しましたね!
基本的には同じ工事なので、省略して次の工事に行きましょう。
鉄筋屋さんが戻って来ました!
「梁配筋」です。
柱と壁は下の階で組ましたが、梁は床が出来た後なんです。
鉄筋コンクリート造(RC造)にはラーメン構造と壁構造があります。
当現場はラーメン構造ですので、この施工手順になっています。
見て頂いてわかるように、梁の型枠の所に鉄筋を流すとすると、作業しにくく、うまく鉄筋が組めません。
その為ここで使うのが「パイプ馬」です!
馬は馬っぽいからそう言われているのでしょう。
言うほど馬か?と思っていますが笑
パイプ馬の上に角パイプを乗せ、鉄筋の上筋の下に通し梁筋を持上げています。
梁配筋が終わると、このパイプ馬と各パイプを抜いて、梁を正規の位置にする為の「梁落とし」があります。
詳細は他ブログで見て頂ければ面白いですよ!!
スラブ配筋、段差型枠を経て、いよいよ立上りコンクリート打設です!!
コンクリート搬入!!はい打設開始!!
してはいけないんですねえ。
コンクリートは構造体そのもの。
検査をしてコンクリートの品質を確認して合格して初めて打設できます。
ここでは数ある検査項目の中から「スランプ試験」を紹介します。
スランプとはコンクリートの柔らかさを表します。コンクリートの配合に関わる重要な項目です。
どう試験するかというと、写真にあるように、「スランプコーン」に生コン車が持って来た生コンを入れます。
そしてコーンをそっと引抜くと写真のような状態になります。※①写真
この元々の高さからどれ程沈んだかを測ります。
例えば、元々の天端から沈んだ天端の差が21cmだとすると、このコンクリートのスランプは21ということになります。
検査終了、品質は良好!!打設開始!!
『立上りコンクリート打設』というのは、柱、壁、上階の梁、床を打設することを指します。
これを階数ごとに繰り返して、建物が立っていきます!!
どうでしょうか?大まかな流れが解りましたでしょうか?
コンクリート打設日は工程表により決められているので、みんなそれに向かって作業していくことの繰り返しです。
様々な業者が協力して各々の作業をきっちり終わらせてくれるから、コンクリートが打てるのです。
ということで今回はここまで!!次回、最終回!!
内装工事から竣工を紹介します!!
それでは、また会いましょう!!ありがとうございました!!