ものづくり日誌
2019/02/06大田区Sマンション新築工事 vol.6
あけましておめでとうございます。
早くも1ヶ月経ってしまいましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
年始は餅よりもおせち料理を食べていました。
少し前までは箸が進まなかった食べ物も、おいしいと感じるようになってきました!(年を取ったなとしみじみ思います・・・)
さて竣工まで残りわずか、ラストスパートで頑張っていきたいと思います!
その1 『耐火間仕切り』
住戸と住戸の間の戸境壁は、乾式の耐火間仕切りを施工します。
こちらは、遮音、耐火共に認定を取得していて、僅か136mmの壁厚でコンクリートの260mmの壁厚と同等の遮音性能を持っています。耐火性能は1時間耐火で、戸境壁、防火区画壁として使用可能です。
また、一般の間仕切壁に使用するボード(壁材)よりも硬い硬質石膏ボードを使用する為、高い安全性も持っています。
最大のメリットとしては、コンクリートで作るよりも建物全体の重量を軽く出来るため、柱・梁の構造断面が細くなり、基礎への抵抗も軽減出来ます。
軽量間仕切り(LGS)の厚みや壁内に仕込むロックウール材(耐火材)の密度、使用するボードの種類や厚みなどが、認定性能により変わるため、施工中写真はもちろんの事、使用する資材の写真も記録し、竣工時の建築基準法完了検査で確認してもらいます。
検査時はすべてが仕上がっているため、中を見ることが出来ません。壊すわけにもいかないので、隠ぺい部の写真を撮ることは重要です。
その2『置床工事』
乾式二重床、通称『置床』の工事に入ります。
当現場は床先行工法を採用しているので、まず床を施工して、その上に間仕切り壁下地を施工していきます。
まずは仕上がりの床のレベルより逆算して際に根太を施工します。
続いてはパーティクルボード(パーチ)と呼ばれる、20mmの木質の下地材を敷き込みます。
パーチの下の支持脚は、スラブに接着固定するスラブロック工法です。
遮音性はもちろんのこと、歩行時の室内への反響音の減少・地震時の揺れに対する床の変形防止が期待できます。
パーチの上に合板を敷いて床下地の完成です。
この上に仕上材を施工します。
また、フローリング張りの場合はパーチの上に直接張ったり、床暖房を施工する場合は合板の上に床暖ユニットを敷いたり、
仕上りにより下地の床の高さが変わります。
その3『外装工事』
外部のほうは、外壁の吹付け工事です。
吹付けする面以外はしっかりと養生を行ないます。
他の仕上げ面に塗料が付着し汚してしまうと掃除が大変です。
屋上のアスファルト防水工事
前回のブログに載せたコンクリート下地の上にアスファルト防水を行ないます。
乾燥期間を経てプライマーを塗布し、断熱材を敷き、防水層を施工します。
最終仕上げにシルバーやグレーの塗装を行います。
直射日光を反射させ、防水層の保護を行ないます。
2月中旬の外部足場解体を目指しています。
前のブログでもお話しましたが、外部仕上げの工事も天気が重要です。
雨が降られると作業できないし、下地が濡れてしまうと、また乾燥しないと施工した仕上げが剥がれてしまう事もあります。
天気が悪く工事が止まると、次工程の足場解体も遅れてしまう恐れもあるし・・・
でも去年から今年にかけて雨が少なく、現場としては助かりました。
雨が少なく苦労している仕事もたくさんありますが、今の時期は降らなくてよかったと現場人としては思います。
次回は2月後半にUP予定です。
今回はここまでとなります。
ご覧いただきありがとうございます。