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ものづくり日誌

2017/01/15中野区Kマンション新築工事①RC造(地縄張り~⼭留⼯事)

ホームページをリニューアルしてから初めての書き込みになります。
当建築ブログでは、私たちの「ものづくり」(建築現場)について、ご紹介していこうと思っています。
まずは、一つの現場の着工から竣工するまでの一連の流れを、ご紹介します。
私たちの「ものづくり」が少しでもご理解していただけたらと思います。


№ 1 地縄張り
最初の工事は、地縄張り。設計図に基いて、建物の位置、高さを決める重要な工程です。

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№ 2
測量機器、スチールテープを用いて、細かい部分まで寸法のチェックを実施。
設計図どおりに建物がおさまりましたので、次工程に進んで⾏きます。

②.JPG

№ 3 境界杭
境界についても、地縄張り時に確認を致します。無事に4点あることを確認。
キザミと呼ばれる印を明確にする為、⻩⾊⼗字マークで表示してあります。

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№ 4 搬⼊路⼯事
搬⼊路に鉄板を敷き込みます。
現場用語で鉄板の呼び名を「ゴットウ」、「ゴニジュ」と呼んでいます。これは、5尺x10尺をゴシャクジュッシャク→ゴットウと
呼んでいる現場用語です。(尺貫法)

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№ 5 鋼管杭(回転貫⼊式)
建物過重を、強固な地盤まで伝達する為、杭を打設します
最初の杭を「試験杭」と呼び設計通りの支持地盤まで、杭の先端が達しているかを確認します。

⑤.jpg

№ 6 杭打の手順について
建て込み→回転埋没→杭の接続→埋没完了→支持層確認となります。
本日は、初日という事もあり、「ギャラリー」が多数来場。賑々しい現場環境となり、些か職人さんも緊張気味・・・

⑥.JPG

№ 7 杭の先端
杭の先端は、直径60cm程あり、ドリルのように回転して地中に埋設されて⾏きます。
回転時、負荷がかかる為、肉厚な溶接が施されます。(鋼管のさびによる腐食は、100年間で、0.5mm程度の計算値で安心です。)

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№ 8 支持層確認
歩道面から-13.0m地点にて支持層が確認されました。
れき層という非常に強固な地盤が、建物の自重を確実に支えるので安心安全です。(れき=硬い小石)

⑧.JPG


№ 9 鋼管杭
鋼管杭の搬入は、朝夕を避けて歩⾏者の通⾏が少ない9:30と14:30に実施。
1日2回、トータルで60ピース(2ピースを繋げて1本の杭になります。)を搬入します。
2名の誘導員が、大きな声、大きな⾝振りで、歩⾏者の安全誘導を実施しています。

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№ 10 杭重機搬出
30本(60ピース)の杭打設が無事終了。⼤きな重機を回送⾞輌にて場外へ搬出します。
歩⾏者、⼀般⾞輌に迷惑をかけないように、場内にて積み下ろしが出来るように敷き鉄板を引きます。

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№ 11 ⼭留⼯事
敷き鉄板を引きましたので、場内までトラックが出入り出来るようになりました。
地下を構築する際、周辺の地盤が倒壊しないように、⼟留めを⾏います。当物件は、「親杭横矢板(オヤグイヨコヤイタ)」切梁式(キリバリシキ)⼯法
を採⽤します。サイレントジャッキを使⽤する事で、振動、騒⾳を極⼒減らすよう心掛けています。

010011.jpg


№ 12 施⼯手順
H形鋼(175mmx175mm)の先端に高周波振動を発生するジャッキを挟み込みます。
6mの⻑さ、240キロの鋼材を低騒⾳で圧⼊して⾏きます。決められた高さにセットして作業が終了します。

⑫.jpg

今回はここまでにしたいと思います。
次回は建物の立ち上がりからご紹介したいと思います。更新は2月中旬頃を予定しております。




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