ものづくり日誌
2018/06/25長津田Aマンション新築工事⑩RC造(「置き床組み」~「外壁タイル張り」)
長津田Aマンション 第十弾です。
突然ですが、梅雨ですね。
梅雨時期はアジサイが綺麗に咲きますので
雨の合間を縫って、鑑賞してみてはいかがでしょうか。
一方で、現場作業は、雨天では実施できない外装工事や防水工事等があるため
天候に左右されてしまいます。
天候には逆らえませんが、品質重視の管理をする様、努めて参ります。
それでは、前回に引き続き「内装工事(置き床工事~クロス工事)~外装工事」を
ご紹介させて頂きますので、最後まで見て頂けると幸いです。
№1『置き床組み』
配管・配線関係やユニットバスが完了すると
置き床(おきゆか)と呼ばれる床下地工事を行います。
部屋の外周部に際根太(きわねだ)と呼ばれる横架材を回し
パーティクルボードを支持脚により固定していきます。
コンクリートの床面は完全に水平ではない為
支持脚で高さの微調整を行いながら置き床を作ります。
また、支持脚にはゴムが付いており
下階への振動低減、室内での歩きやすさを良くする効果があります。
支持脚
№2『軽量間仕切組み』
置き床の上に、軽量間仕切と呼ばれる壁の下地材を建てていきます。
材料はLGS(=Light Gauge Steel=軽量鉄骨)を使用します。
その名の通り、軽量で加工性に優れ、一定の強度を持つ為
現在の建築で広く普及されている材料です。
間仕切りに使用するLGSは大まかにレール形のランナー材と角形のスタッド材の
2種類により形成され、ランナーにスタッドを縦方向に並べ壁下地を作ります。
建込が終わると、棚板や、タオル掛け、器具などを直接、石膏ボードに
固定出来ないので、より強固なベニヤ板や鉄板を下地として固定します。
時間経過と共にビス穴が緩くなり、落下の原因となってしまいます。
なので、より強固な木材を使用し、使い易いようにします。
№3『壁ボード張り』
軽量間仕切にPB(プラスター ボード)と呼ばれる石膏ボードを張ります。
石膏ボードは、防火性や遮音性に優れ、加工が容易などの特徴があり、
広く住宅の建材として使われます。
壁に刺してある画鋲を抜くと
針が白くなっていたことはないでしょうか?それが石膏です。
壁には12.5mm厚、天井は9.5mm厚を使用し、
軽量間仕切にビス留めをしていきます。
石膏ボードにも種類があり、
・普通石膏ボード(一般居室に使用)
・耐水ボード(洗面所等の水廻りに使用)
・強化ボード(石膏の中に硝子繊維等を加え、耐火性能を強化)
・ハードボード(普通石膏ボードより硬質・高強度)など
建物の用途や構造により、使い分けがあります。
断熱ウレタン吹付けを行った面に対しては
"専用のボンドを団子状にして、壁に塗り
PBを押し当てて固定をする工法を使います。(GL工法)
軽量下地へPB張り状況
GL工法張り状況
№4『天井・壁クロス張り』
いよいよ壁の仕上げ材を張っていきます。
クロス張り前に、貼付面のボードのジョイントやビス穴、小さい段差などを
パテ材によって平滑にしていきます。
少しの段差や穴でも、クロスを張った後に凹凸ができてしまうので
3回に分けて念入りにパテ処理を行います。
パテ処理が完了し、乾燥を確認した後、クロスを張っていきます。
クロスはロール状で納入され、のり付け機に通し、のりを付けた状態で張ります。
パテ処理完了状況
空気が入らないようヘラで空気を抜きながら
また、ジョイント部が隙間にならないように張ります。
クロス張り状況
№5『外壁タイル張り』
内装工事も仕上がってきましたが、外装も忘れてはいけません。
当現場は外装がタイル張りとなります。
第七弾の記事<仕上げ材選定>時に決まったタイルを張っていきます。
当現場は45二丁タイル(45mm×95mm)を使用します。
タイルは18枚(縦6枚×横3枚)が30cm角のシートに
貼り付けられた状態で納入され、そのまま貼り付けることができます。
一枚一枚貼り付ける必要もなく、目地(タイル同士の隙間)も空いているため、
作業時間の短縮、仕上がりの向上に繋がります。
次回は内装仕上げ工事から外装仕上げ工事をご紹介させて頂きます。
次回更新は、7月20日頃を予定しています。