ものづくり日誌
2018/02/20長津田Aマンション新築工事⑥RC造(「3階床躯体工事」~「4階床躯体工事」)
長津田Aマンション 第六弾です。
今年の冬は一味違いますね。。
交通機関の麻痺や積雪で迷惑な所もありつつ、なんだか子供心を擽られるような、、
雪国育ちの私はそんな気分でした。
くれぐれも路面の凍結によるスリップにはご注意下さい。
それでは、今回の更新は 3階床躯体工事~4階床躯体工事をご紹介させて頂きます。
№1「3階床(断熱)工事」
断熱の為、第3弾にもご紹介したように
35mm厚のスタイロフォームを敷詰めます。
スタイロフォームに等間隔に付いている緑色の部材は
『インサート』と呼ばれ、下階の天井を吊る為のネジ穴が仕込まれています。
他にも、天井配管を吊ったり、鉄筋棒を差したりなど、多様に使われます。
型枠を外した際に下階天井にネジ穴が見え、そこから天井を吊ります。
後からコンクリートに打込むより、断然、労力軽減を得られます。
重力に逆らっても疲れるだけですよね、、なるべく減らしたいものです。
№2「3階床(鉄筋)工事」
スタイロフォームの上に、3階の床となる配筋をしていきます。
軟らかい上に重い鉄筋の配筋なので、スタイロフォームが潰れてしまうのでは?
と、当初私は心配していました。
しかしさすがプロの鉄筋屋さん!
スペーサーの脚にお皿を敷き、潰れないようにしてくれていました。
又、管理側として鉄筋の上を歩く際は格子上に網を敷き、
鉄筋が乱れないような環境を作ります。
思いやりが良いものづくりに繋がるとしみじみ感じます。
№3「配筋検査」
前回、ご紹介した行政機関による中間検査が行われない階では
監理者立会いのもと配筋検査を行います。
ちなみに、、
施工管理を行う私たち(俗に言う現場監督)は工事管理者です。
対して設計を行う方々は『工事監理者』と書きます。
管理と監理、同じ『カンリ』ですが違いがあります。
<管理者>は現場を動かす為の工程や安全、原価の管理を行います。
<監理者>は設計図を描き、建築主の意向を反映させ現場が設計図通りに進捗しているかを監理します。
よって監理者立会いでの配筋検査とは設計の先生に立会いをして頂いたということです。
№4「2階立上り3階床コンクリート打設」
配筋検査とコンクリート受入れ検査をクリアし、コンクリートを流し込んでいきます。
今回からコンクリート圧送車(ポンプ車)の配管を足場内に設け
ポンプ車からブームを伸ばすことなく打設を行えるようになりました。
下の写真は、打設後のコンクリートを押さえている土間屋さんです。
まだ硬化していないコンクリート(多少硬化したが表面は軟らかい状態)の上を足跡が付かない様、板に乗り押さえていきます。
手の届く範囲を押さえたら板を移動し、また押さえる。地道かつ腰が痛くなりそうな体勢ですが、強度増進のため1回目から1時間程空けてからもう一度繰り返します。
お蔭様でツルツルピカピカのコンクリート表面が出来上がります!
常々、職人さんの努力と汗には頭が上がりません。
№5「タワークレーンクライミング」
打設が完了し、足場と同時にタワークレーンを嵩上げします。
タワークレーンには大中小様々な型がありますが、特に当現場のモデルは小型でスリムなボディーとなっています。
その為、特別な補強(建物から繋ぎ物を付けたりする必要が)がなく、独立した状態で最後まで上がります。
スリムな支柱なので、ベランダ内の避難ハシゴが入ってるハッチの開口を利用し、建物床を貫通して上がります。
変に出っ張ることが無く、とても省スペースで済みます。
どうしても開口と支柱間には余裕を見て隙間を空けているので、落下物が無い様フタを付け、管理しています。
№6「ピット・地下配管」
ピットとは1階の床下にある配管の為の部屋のことです。
天井も低く、給水や排水、ガスなどの配管が入ります。
型枠の存置期間(4週間)中は、締切の密閉状態となっており、十分な酸素がありません。
なので、何もせず入ると酸欠でパタり、、
と、ならない様に、作業前には送風機により酸素を行き届かせます。また、酸素濃度測定器により、規定値以上の酸素が確保されているかを確認した上で、作業に取り掛かります。
配管する際は、配管内が詰まらない様に勾配を確認しながら取付を行います。
(黒い管が給水管、グレーの管が排水管です。)
今月も最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回は一味変えた内容でお送りしたいと思いますので、
どうぞ楽しみにお待ち下さい。
次回更新は、3月20日頃を予定しています。