ものづくり日誌
2017/09/20長津田Aマンション新築工事①RC造(「地鎮祭」~「鋼管杭打設」)
ご好評につき、「ものづくり日誌」第2弾となります。
皆様、初めまして。建築部3年目のMです。
私が担当している現場について月に1度、着工~竣工までを書かせていただきます。
建築についての知識がない方にも解かりやすく・興味が沸くような
内容となるよう努めていきますので、よろしくお願いします。
担当現場は、長津田某所の6階建て(1・2F店舗/3~6F住戸)
鉄筋コンクリート造(RC造)の新築工事となります。
第1回目は、地鎮祭~杭工事までを紹介します。
№1 「地鎮祭」
地縄出しを行い、管理者立会いの下お施主様に建物の位置を確認してもらい
地鎮祭を執り行いました。
当日は晴天に恵まれ、絶好の地鎮祭日和となりました。
ちなみに、
地鎮祭とは・・・工事を始めるにあたり、その土地の神を鎮め
土地を利用させてもらうことの許しを得るための儀式のことです。
また、当現場には井戸があり、今回埋めてしまうので、
"水神上げ"(水の神様)と呼ばれるお祓いを行いました。
№2 「土壌調査」
土工事をする際に、現場の土を外へ運び出さなければいけない為、
土の成分調査を実施しました。
5箇所それぞれ違う高さから採取をし、検査結果を待ちます。
結果は一発合格でした。
これで安心して土工事を進めることができます。
№3「山留めH鋼打設」
根伐工事(地上より下を掘削する作業)に向けて
壁面を親杭横矢板工法という工法で土の圧力に耐える土留め壁を構築します。
つまり、親杭(H鋼)+横矢板(木板)=親杭横矢板工法です。
思ったよりも単純な名前ですよね。
写真のように、矢板を横向きに重ねていきます。
№4 「既存躯体解体」
当敷地には、もともと2棟の建物が建っていました。
その内1棟(RC造)の地下部分が残っているので、解体を行います。
暑いので水をまきながら・・・
ではなく、解体中に飛散される粉塵を水で抑えています。
クラッシャーと呼ばれるカニ爪の様な機械を重機先端に取り付け
コンクリートと鉄筋を粉砕&切断していきます。
見る見るうちに石ころになってしまいました。
解体で出たガラ(建築廃材)はすべて搬出。綺麗な土の状態にしてから、次の工程へと進みます。
№5 「鋼管杭打設」
建物にとって、杭は脚となる重要な部分となります。
今回は、鋼管杭と呼ばれる鉄でできた筒状の円柱を、回転圧入によって
地下14mの支持層まで埋め込みます。
1本目に打設する杭(試験杭)では監理者立会いの下、
検尺から溶接、支持層確認による打込み完了までの一工程を監理してもらいます。
下杭・上杭の2本の杭を溶接し、1本の長い杭(11m~12m)にします。
重機に付いているモニターによって
リアルタイムで杭の深さ・抗力を確認することができます。
これで抜かりなく品質管理を行う事ができます。
無事に全29本の杭を打ち終わり
本格的に掘り進める根伐工事へと進んでいきます。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
次回は10月中旬に、根伐工事~基礎工事について書いていきたいと思います。